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ピアノ脱力法メソッドのコンセプト

これから何回かに分けて、ピアノ脱力法メソッドについて詳しくお話していきます。

このメソッドが生まれたわけ

私もかつて悩んでいました。

ピアノ奏法の基礎など全く触れずに、音楽の道へ入ってしまいました。

音大に入ったものの、弾きたい曲は弾かせてもらえず、練習はしてもしても上達せず、肩こりや首痛はひどくなるばかり。

そんな時、脱力を学べるフィンガートレーニングに出会います。そして、救いを求めるように、そのトレーニングに没頭していきました。

しかしその、素晴らしく画期的で、かつ膨大なトレーニングは、ピアノの曲を弾く時間を奪ってしまうほどでした。

それに気づいた私は、次第に独自メソッドへと落とし込んでいったのです。

より効率的に、より短時間で、他の道具は使わず身体一つでどこでもできるように。

そして改善を重ねながら、20年ほど実践してきました。

その間にも、フランスへ勉強に行ったり、様々な先生に指導を受けたりして、自分の欲しい音色を探してきました。

そしてある時、私と同じくピアノを指導している講師の方々に伝授させていただく機会がありました。すると、私が想像していたよりはるかに短時間で、目に見える効果や改善があったのです

それからは、自身の生徒にも真剣に伝えてきました。そうすると、私自身驚いたことに、部分的に活用しても即効果的だったのです

脱力法メソッドのこだわり

ピアノ脱力法メソッド」は、まず日々の疲れも含めた身体の疲れを取り除き、脱力した最良の状態にします

また、脱力した奏法によって、演奏中の疲労をできる限り少なくします。さらに、演奏後の緊張、疲れを取り除き、ベストな状態を維持します。

それを、マッサージや整骨院や鍼灸院でケアすることなく、ご自分で行うことができます。

脱力とは?

ピアノ脱力法メソッドにおける脱力とは 『不必要な力が入っていない状態』『必要最低限の力が入っている状態』としています。

「ピアニストにも脱力が必要」と、日本でも1990年頃から言われてきました。

ピアノ演奏についての脱力とは、『筋肉の状態』を指します。

筋肉は緊張状態ではなく、できるだけ弛緩状態が良いわけです。

脱力(弛緩)してしまっては、ピアノを弾くことができないと思うかも知れませんが、身体の支えは別にあります。

支えは骨で、脱力は筋肉と考えるとわかりやすいでしょう。

筋肉の状態は、入力の時間をなるべく短くすることで、緊張状態を最小限にします。

筋肉ではなく脱力

演奏に必要な部位の筋力は、もちろん必要です。しかし、その筋力は、練習する中でつけていくのが理想的です。

身体や指などに負担をかけ、必要以上の筋力をつけることは、美しい音色を遠ざけ、演奏する心と身体を分離し、空回りの原因になります。(筆者経験済み)

演奏には、筋肉を使います。そして、使ったあとには疲れが残ります。それは、毎日蓄積されていきます。長年経ったある時、痛みを発したり、動かなくなってしまったりします。ですから、疲れを取り除くメンテナンスが必要です。

そのメンテナンスの役割も果たすのが「ピアノ脱力法メソッド」になります。

でも、どうして脱力ができないの?

そもそも筋肉には、入力回路はあっても、脱力するという回路は備わっていないそうです。

楽器を演奏するということは、スポーツと同じく、筋肉や骨を動かして運動をしているわけですから、意識せずにただ動かしていれば、硬くなるのは当然といえます。

身体の柔軟性はあった方が良いですが、身体が柔らかいからといって、脱力ができるとは限りません。一見柔らかいのですが、芯部が硬くなっている方を見かけます。そうすると、音色は痛い音であったり、全く芯のない音であったりします。

脱力は新しく修得するべきテクニックと言えます

大嶋聡子
大嶋聡子

次回は、どうして脱力ができなければいけないの?

ということについてお話します。

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